カナダ北極圏オーロラ紀行 気象・空の写真編 - Weather & Optical Phenomena 

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グリーンフラッシュ  ( Green Flash )


日没時に(日の出の時にみられることもある)、太陽の一部が
一瞬緑色に変わる(青色に変わることもある)珍しい現象。

大気による光の屈折によっておこる。

最もよく見られるのが、おそらく、太陽が海に沈みきる瞬間に緑色になるタイプで、私も2〜3回見たことがある。
ピカッと緑色に輝くように感じられ、実際には強い光が出ているわけではないそうなのだが、強く印象に残るものだった。

(このタイプのグリーンフラッシュのアニメーション。Andrew T. Young氏のホームページより。)
 
 

写真のグリーンフラッシュは、凍った北極海(細かく言えばボーフォート海という名前の海なのだが、
北極海の一部なのは間違いない)に沈んでいく太陽に表れたものだ。

こちらは太陽の光が大気の逆転層を通ってくるときに屈折することによって起こるタイプだ。

極地方は地上の気温が非常に低くなりやすいため、逆転層が良く発生し、このタイプのグリーンフラッシュが見られやすいようだ。

(逆転層が弱いときに見られるグリーンフラッシュのアニメーション。同上ページより)
(逆転層が強いときに見られるグリーンフラッシュのアニメーション。同上ページより)

撮影地  カナダ 北西準州 ツクトヤクーツク
Tuktoyaktuk, Northwest Territories, Canada
(2001年3月20日)


●リンク

A Green Flash Page (Andrew T. Young氏のホームページ。英語。)
http://mintaka.sdsu.edu/GF/