フィリピン 水中写真館 北パンダン島 サンゴ礁(とオニヒトデの駆除)

 前へ一覧 次へ 



 

コーラル・ガーデンというダイビングスポットのサンゴ礁。

私はスクーバで潜ったが、コテージから
スノーケリングで来ることもできると思う。
 

*********
 
 

北パンダン島の周囲には美しいサンゴ礁が残っていたが、
リゾートのマネージャー氏は
サンゴを食い荒らすオニヒトデ(リンク先の画像)の
数が増えていることを心配していたようだった。
 

そこで、彼の発案でオニヒトデの駆除をすることになった。
参加者はリゾートのダイブセンターのスタッフと
あとは宿泊客からボランティアを募った。
 

私も一回、駆除に参加してみた。
 

まず上からサンゴ礁を見下ろし、サンゴが
食い荒らされて白く変色しているところを見つける。
 

その下側のあたりによくオニヒトデが隠れているのだ。
 

オニヒトデには毒のあるトゲトゲで身を守っている。
 

であるからして、手づかみで捕まえるわけにはいかないので、
先をカギ型に曲げた鉄棒をオニヒトデの腹の下にねじ込み、
腹の下にある口に引っかけてサンゴから引き剥がしてやる。

捕まえたオニヒトデはまとめて網の中に入れておく。

大きいものは直径40cmぐらいあるので、
十数匹もオニヒトデを詰め込むと網はパンパンにふくらみ、
重量も相当なもので、海から引き揚げるのも一苦労である。

なにしろ網の隙間からびっしりと毒トゲがのぞいているので、
うっかり触れることもできないのだから。

そうして海から引き揚げたオニヒトデは、のちほど
ゴミ捨て場で焼却処理するとのことであった。
 
 

結局、3日間の駆除で160匹ほどのオニヒトデを駆除した。
 

私がオニヒトデの駆除に参加したのは、これまでにうっかり壊してしまってきた
幾多ものサンゴに対する罪ほろぼしなのであったが、
しかし、いろいろと工夫をしながらオニヒトデを捕まえることは
人間の狩猟本能を刺激するようで、
なかなか面白くもあったのであった。
 
 
 


 

クローズアップで撮影したサンゴ。
 

オニヒトデの駆除したときにはカメラを持っていかなかったので、
残念ながらその様子の写真は残っていない。
 
 
 
 

撮影地 フィリピン 北パンダン島
North Pandan Island, Philippines 
(2003年5月)